はじめに
ドロップレットプロジェクトの青木さんのブログで先日行われたATACLabの「特別支援教育のイノベーション」というオンラインセミナーの様子を知りました。
冒頭部分だけYoutubeで公開しているとのこと。
(追記:noteもあったみたい)
うっかりのモノ私は当日は用事があるからとすっかり参加をあきらめていたんですが、どうも申し込んでみられなかった人のための見逃し配信があったようです。
思い込みはいけませんね。
そんなことなら、申込みだけしておいて見逃し配信で視聴しても良かったのに。
どうも、青木さんのブログや中邑さんの動画を見たらいろいろと考えられるきっかけになったように思うのです。
というのは、先日ある特別支援学校にお伺いしたときに「モヤモヤ」したことに関連する話しがあったように思うから。
1つめは支援機器の上手な利用について
ある生徒さんは視線入力装置を上手に使いこなしている。
緊張がとても強いのに、学習の道具として活用しています。
聞くと、外部専門家のサポートが長くされていたらしいのですが、それ以前に保護者が早期から視線入力装置を使えるようにがんばっていたらしいとのこと。
島根大の伊藤さんの縁もあって、多くのSMAのお子さんを中心に多くの視線入力ユーザーとその保護者の方とお付き合いをさせていただいています。
伊藤さん曰く、うまく使いこなせている子どもの保護者は明るい人が多いとのこと。
本当にそう思います。
子どものために必死になっている。
こちらも応援したくなる。
でも、これってではそういう家に生まれない重度障害のある子どもたちはどうなのだろうと。
結局保護者ががんばらなければならないとすれば、学校は何をしているのだろう。
学校は何が出来ているのだろう。
教員はそういったサポートはやらなくてもいいのだろうかと。
そんなことを悶々と考えるのです。
まあ、その学校の場合は外部専門家が入っているので、その支援は受けられるのかもしれません。
でも、そういう人がいなかったらやはり教員の役割は重要だと思う。
GIGAスクールで様々な機器が入ってきているのに、それらって使えるようになっているのだろうかとても心配です。
所謂LL教室化するのだろうかと。
なんか、いろんなことをやりすぎているのが学校のように思います。
もちろんICTもその責任の一端をになっているように思う。
でも子どもたちが本当に求めていることを学校がやらずに、押しつけた活動が学校に沢山あるとしたら、もうちょっと違うことしてもいいんじゃないかと思えます。
そんなことに、このセミナーの話題はあるように思いました。
もう1つは就労のこと。
働くって何なのだろうか。
先日の佐藤さんの動画はそれについて、人に貢献するためという答えを出しているように思いました。
中邑さんの動画の中でベーシックインカムの話があります。
正直、労働って凄く変化しているように思うのです。
Society5.0の動画などを見ると、原始狩猟時代は生きていくために獲物を捕らないと死んでしまった。
生きることと、働くことは直結しています。
しかし、今の時代は様々なものが工業化され、人間がその中で果たす役割は少ない。
きっと
4つの「しこう」(思考、志向、試行、嗜好)
が重要になると思います。
そうなると、働くこと自体は趣味にしてしまうという中世ヨーロッパの貴族のようになっていくのでしょう。
そんなときに、私たちは何をよりどころに今を生きていくのでしょう。
でも、特別支援学校の高等部の進路指導ってこれまでも所謂「労働」の枠組みを超えていない気がする。
8時間働けない人は就労できない。
コミュニケーション能力がとても重要。
知的障害がある人は肉体労働だけ
きっとそんなレッテルを学校の教員も持っている。
でも、上記に書いたようにAIだったり、DXだったり、ロボットなどが広がれば
趣味として働く
という生き方もあるように思う。
そのためには、ベーシックインカムが必要かもしれません。
そんなことについて、中邑さんはどう考えていたのか、聞いてみたかったところです。
きっとまた、同じようなセミナーを開かれると思うので、ぜひその時には参加したいところです。
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