
こちらをFacebookで教えてもらいました。
大竹 文雄さんという方が書かれた12年前のコラムです
前にスポーツ科学部にいましたので、体育会系の学生が持つ
鍛えるためには厳しい指導が必要
という神話はどうしても抜け切りません。
桑田さんが以前書かれたこちらの本を課題図書に読ませても

でも
という自分の実体験が出てくる。
それはこのコラムにある
「誉めると次に失敗し、叱ると次に成功する」
という間違えた信念である。
どうしてこの間違えた信念がされるかというと、ここには
平均への回帰
という、統計学上の性質を理解していないからだと書かれています。
少し長くなりますが、その部分について引用します。
これは、「平均への回帰」として知られる純粋に統計的な現象であって、因果関係を示すものでもなんでもないのである。どういうことだろうか。あるスポーツ選手が、何かの技を練習している途中であるとしよう。何回も練習していると選手はだんだんうまく技ができるようになるが、時としていつもの技の水準よりずっとうまくできることがある。逆に、たまたま技がうまくできないときもある。たまたまうまくいったときは、その時の実力よりもうまく行ったのだから、次にその技を行うときは、いつもの水準に戻ると予測するのが、統計学的には正しい。逆に、たまたま技を失敗したときには、次の回にはいつもの技の水準に戻ってよりよい技を発揮できると予測するのが正しいのである。誉めなくても、叱らなくても、いつもよりよかった際は、次の回は平均的には前よりも悪くなり、いつもより悪かった際は、次の回には平均的には前よりもよくなるのだ。これは、指導の成果でもなんでもなくて、純粋に統計的な現象だ。
ということである。
イメージとしては
(chatGPTに作ってもらいました。)
こんな感じ。赤い点がたまたまよかったので、褒めたけど、平均へ回帰するので、その後下がる。紫の点はたまたま悪かったので、その後上がる。
こういった現象を科学的な根拠を考えず、厳しい指導が効果が出たと思い込むことは多いだろうと思います。
このコラムでは最後に
指導者は最低限の科学的なものの見方を身につけておく必要がある。人々の意思決定における様々なバイアスを説得的に示したカーネマン教授の『ファスト&スロー』は、すべての指導者の必読書だろう。
6年前にKindleで読んだ本です。もう一回読み直してみます。




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