肢体不自由のある子どもの算数数学に役立つアプリ等について その2

この記事は約5分で読めます。

追記があります。

昨日のこれで少し書き足りない部分があったので少し追記したいと思います。

肢体不自由のある子どもの算数数学に役立つアプリ等について

肢体不自由のある子どもの算数数学に役立つアプリ等について
はじめにFacebookで肢体不自由のある子どもの保護者から、繰り上がりのある足し算などに実物を操作しながらの学習が困難があるけどどうしたらいいだろうか、というご相談がありました。学習指導要領や研究などから学習指導要領にも肢体不自由のある子...

それは、何のために算数数学を学ぶかという事。

昨日は、主に機能面での身体障害を補うために操作する事が困難であるから、論理的な思考を学ぶために、計算であったり作図であったりといった、操作活動ができるためにどんなアプリがあるかを紹介しました。

しかしよく考えてみてください。

いまの大人たちは、どれだけ筆算で計算をしているのでしょうか?

昔なら、紙のワークシートに計算した結果を記入するなどして経理をしていました。

私の父などは、計算するのはそろばんが一番いいといって、電卓よりもそろばんをよく使っていた事を思い出します。

そろばんを使うというのも頭の体操としてはいいのかもしれませんが、その父もいまは認知症。

ただ、家計簿は90近くになってもしっかりつけていて、お金の管理だけは心配していません。

ちょっと回路が違うのかな。

少し横道に逸れました。

何が言いたいのかというと、単純な計算をするのであれば、筆算などはほとんどやらなくなっているという事。

でも、数字を扱った計算ができる事は、いろいろと便利です。

そのためには、

法則性

を見つけて、論理的な思考を学ぶ事に役に立つと思います。

もう一度学習指導要領の算数のところをみてみましょう。

小学校の学習指導要領にはこう書かれています。

数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・ 能力を次のとおり育成することを目指す。

⑴ 数量や図形などについての基礎的・基本的な概念や性質などを理解するとともに,日常の事象を数理的に処理する技能を身に付けるようにする。

⑵ 日常の事象を数理的に捉え見通しをもち筋道を立てて考察する力,基礎的・基本的な数量や図形の性質などを見いだし統合的・発展的に考察する力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表したり目的に応じて柔軟に表したりする力を養う。

⑶ 数学的活動の楽しさや数学のよさに気付き,学習を振り返ってよりよく問題解決しようとする態度,算数で学んだことを生活や学習に活用しようとする態度を養う。

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/09/05/1384661_4_3_2.pdf

また、特別支援学校学習指導要領の「知的障害者である児童に対する教育を行う特別支援学校」においては

数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・ 能力を次のとおり育成することを目指す。

⑴ 数量や図形などについての基礎的・基本的な概念や性質などに気付き理解するとともに,日常の事象を数量や図形に注目して処理する技能を身に付けるようにする。

⑵ 日常の事象の中から数量や図形を直感的に捉える力,基礎的・基本的な数量や図形の性質などに気付き感じ取る力,数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表したり柔軟に表したりする力を養う。

⑶ 数学的活動の楽しさに気付き,関心や興味をもち,学習したことを結び付けてよりよく問題を解決しようとする態度,算数で学んだことを学習や生活に活用しようとする態度を養う。

https://www.mext.go.jp/content/20200407-mxt_tokubetu01-100002983_1.pdf

同じような表現が使われていますが、知的障害の特別支援学校だとどの下位項目にも「気づき」という言葉が使われているのが、特長です。

さて、ここで数学教育について深く書く事はできないですが、世の中の事象と数学的な概念をどうやって結びつけるかという事と、計算をする事によって、より抽象的な概念が理解しやすくなる事はとても大切だと思っています。

つまり、数量的に表せる事、それらの関係や計算の過程を読み取れると、私たちの周りにある多くの事の意味が見えてきます。

例えば、日本のコロナ感染者が増えていると問題になっていますが、その数字って、海外とはどう違うのか?

日本では毎日新規感染者が5000人って言っているけど、それって多いの?少ないの?という事はその数字だけ見てもダメで、過去との比較をする必要があったり、海外との比較をする事。

東京が多いっていった場合に、大阪とどちらが多いかは人口比率で考えないといけない事。など、これらは数学的な見方・考え方がなければ何も分からなくなります。

その時に、比率の計算をするのはもしかすると電卓だったり、Excelだったりそんなものにまかせてもいいけど、なんでそういう計算をすればいいのかって、やっぱり計算した経験が少ないと、見通せません。

その意味では、自分で考えて立式して計算をする経験はとても大切だけど、そういった操作経験がない肢体不自由児はでは数学は学べないといえるのだろうか。

私は、操作経験は少なくても学ぶ方法はあるだろうと思っています。

その1つとして思うのは、

人の頭を使う事。

いまはとても優良の動画コンテンツが沢山あります。

これらの動画コンテンツは、ただ漫然とみていてはダメですが、みながら自分の頭でその思考をトレースする事ができると思っています。

オススメはこの2つ

NHK for School

NHK for School
NHKは、学校放送番組やウェブサイト、アーカイブス、イベントなど、学校向けのさまざまなサービスを展開しています。

eboard

映像授業とデジタルドリルで学べるICT教材eboard(イーボード):NPO法人eboard
eboard(イーボード)は、NPO法人eboardが運営する無料のオンラインICT教材です。小中学校5教科(国語・数学・理科・社会・英語)をカバーする2,000本の映像授業と10,000問のデジタルドリルで基礎から学習ができます。

この2つは良質な動画が提供されているので、使い方をしっかりすれば肢体不自由のある子どもたちでも算数・数学を観ながら学べると私は思います。

じゃあ、先生いらないのといわれると、そうかもしれないとも思うし、そんな事もないと思います。

もしかすると、教員はあなたにはこの動画があっているよ、というコンシェルジュみたいな役割になってもいいのかもしれません。

だって、生身の人間は動画みたいに、同じ話を繰り返ししゃべってはくれないから。

大切なのは、操作をすることではなく、

数学的な見方・考え方を働かせ,数学的活動を通して,数学的に考える資質・ 能力を育成すること

だとおもうから。

コメント

タイトルとURLをコピーしました