ふつう ってなんだろう
そんな事をこれまでも考えてきました。


さて、今回はこちらの本を読んでみました。
「普通がいい」という病

きっかけはこちらの動画です。

いろいろな本や考え方などを二人の登場人物がかけあいながら解説してくれます。
解説するのは望月りんさんという小学生です。
この中ですごく気になったのは8分あたりで出てくるこの「感情の井戸」というもの。
人が素直な気持ちを吐き出すためには感情の順番があり、その一番上には「怒」があるので、それを出させないと本音は出せないというもの。
すごく気になったので本を読んでみました。
著者である泉谷さんという人は精神療法のクリニックのお医者さんです。
その中で、心の病気のある人について人間の「心」を大切にすることをこの本の中で述べているのですが、その心が無意識から意識の部分に出てくるときの順番について書いていました。
深い感情の中身を出すためにはこの図のように順番がある。
その4つの感情について差別してはいけないと書いていました。
つまり、「怒」の感情も大切にしないといけないとのこと。
前にネガティブに考えないでものごとをポジティブに考えたいと書いたことがありましたが、この本ではそう言うように無理にネガティブを否定してはいけないとありました。
ただし「怒」にも2つ種類があって、古い怒りの感情はドロドロして、すごく臭い臭いがするが、その後に出てくるフレッシュな怒りの感情は大切にするようにとありました。
この本では、カウンセリングとしての人の感情をどう扱うかというような部分もあるので、一般論では語れませんが、
感情を差別しない
という考え方はとても勉強になりました。
どうしても、ネガティブはいけないと考えてしまいがちですからね。
今回は「普通」の話とは少し離れましたが、あるいみ「普通にしてほしい」というような考え方について見直せる良いきっかけになりました。
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