はじめに
こんな記事を見つけました。

これを見て思いだしたのはこちらです。

ということで過去記事からの転載
特別支援教育とはコミュニケーション支援教育だと思います。
どうしてかといえば、障害のある子どもたちに共通する課題は「コミュニケーション」だからです。
え?
それぞれの障害はさまざまなで、見えない子どもと肢体不自由の子どもでは違うんじゃない?
と思う人もいるかもしれません。
はたしてそうでしょうか?
私は共通する課題として
情報
ということがそこには大きく関わっていくと思います。
つまり
視覚障害は見ることで得られる情報に困難さがあり
聴覚障害は聞くことに得られる情報に困難がある
得られる情報に制限があるこどでさまざまな課題が出てくる。
よく言うのは、視覚障害のある人が路駐しているトラックのサイドミラーに頭をぶつけて怪我をしてしまうエピソード。
地面にあるものなら、白杖を突いて確認できますが、空間にあるトラックの横に張り出したサイドミラーはとても危険です。
でも、見えないまたは見えにくいために気がつかない。
もしかすると、スマホに夢中な人も同じことを経験しているかもしれませんね。
次に
肢体不自由のある人は情報を操作しにくかったり
病弱の人は情報に得られない状況がある
分厚い辞書を与えられても、肢体不自由のある人はページをめくれない場合もある。
また、病院に入院している人ならそういった辞書自体を持ち込むことができなかったりします。
情報の操作に困難さがある。
そして
知的障害のある人は伝えられた情報の意味が分からなかったり
発達障害のある人は情報の意味を間違えて読み取る場合がある
学校の教員が良く陥ってしまう言葉に
「ちゃんとしなさい」
というような声かけがあります。
この「ちゃんと」ってなんでしょうか?
「ちゃんと」を絵に描けるでしょうか?
そういった抽象的な言葉はイメージが難しく、想像できなかったり間違えた解釈をします。
50歳以上の人でないとあまり、通じないエピソードですが、かの有名な「巨人の星」のアニメの主題歌で
「思い込んだら試練の道を」
と歌って、グランド整備のローラーを引いているシーンがあります。
(さすがいらすとや、これのことを「コンダラ」って書いてある)
あのローラーのことを
「重いコンダラ」
だと思っていた人は多いはず。
そんな感じです。
ですから、障害は多様だと思っても、「情報」という切り口を通すと、共通する課題があると考えます。
そして、「情報」といえば「コミュニケーション」です。
さて本題。
Twitterに「コミュニケーションが上手くいかないパターン」としてねんまつたろう(@KITASAN1231)さんという方が、とても興味深い絵を2回に分けて掲載されました。
ネットニュースやテレビでも紹介されたそうで、見た人も多いはず。
私もこちらのネットニュースで知りました。

そこでさっそく、作者の方に連絡を取って転載の許可をもらいました。
以下がその9つのパターンです。
相手の発信(ボール)をキャッチしない、できないパターン。
相手の様子が見えず発信が多くなるパターン
返すボールが見つからない、どれを返していいかわからないパターン
自分のレベルを相手のレベルに合わせられないパターン
表現が適切でなく相手が引いているのに気がつかないパターン
相手の発信(ボール)をフルスイングで返しちゃう
表現が変化球過ぎて上手く伝わらない
予想外のところからボールが飛んできてキャッチできない
そもそも言語が通じないパターン
特別支援学校にいるとどれもアルアルではないでしょうか?
特に、自閉症のお子さんの場合には陥りがちのこともありますが、子どもだけでなく大人も彼らのことを考えずに情報を伝えようとしているシーンも見かけます。
例えば、音声言語では十分に伝わらないのにもかかわらず、言葉だけの指示で子どもに伝えようとしている場合。
子どもにとっては1.ですが、大人は2.4.5.になっていないか気をつける必要がありますよね。
コミュニケーションはこのボール投げと同じキャッチボールですので、そういった事を斟酌せずに剛速球を投げたりしないように気をつけたいものです。
以下からの引用でした。
コミュニケーションが上手くいかないパターン pic.twitter.com/5yUIZBYL2u
— ねんまつたろう (@KITASAN1231) July 20, 2019
コミュニケーションが上手くいかないパターン 【その2】 pic.twitter.com/WteDYQ8fHs
— ねんまつたろう (@KITASAN1231) July 22, 2019
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