【文部科学省】通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議報告

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文部科学省で開かれていた会議が最終回を迎え、その報告書が公開されました。

通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議報告:文部科学省

この会議の議事録はこちらになります。

通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議 開催状況:文部科学省

さて、この会議について何回か紹介させていただいた野口さんがFacebookで会議の様子を紹介してくださいました。

簡単な内容は、こちらの教育新聞に載っています。

通常学級の障害のある子への支援の在り方 最終報告を公表へ
文科省の「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議」は3月9日、最終となる第9回会合をオンラインで開いた。前回の会議で修正が加えられた報告案について議論し、今回出された意見などを受けた最終報告は、荒瀬克己座長(...

ポイントはいくつもあるのですが、野口さんのコメントを引用させてください。

野口晃菜委員(UNIVA理事)は「日本においては、障害種ごとの専門的な教育が発展してきた。そうした歴史からも、共に学ぶ教育と、子供一人一人のニーズに応じた専門的な教育が、二項対立になりやすかった。どちらかではなく、どうしたら両立できるかということを考えていく必要がある」と指摘。
「今回の報告書で画期的なのは、インクルーシブな学校運営モデルだと思っている。通常の学級がどう変われるかということが一番のポイント。特別支援教育の知見も交わらせることで、新しい教育の形を模索することができるのではないか。
そして今後は、障害、ギフテッド、不登校などという縦割りではなくて、横断的に多様な子供たちへの支援ができるような体制や実践をつくっていかなければならない」と強調した。

この「教員の専門性」というのは、障害種別に対する専門性になるでしょう。私も自分の専門はなんだと問われると、肢体不自由教育と答えてしまいます。

しかし、いろいろなしごとをする中で肢体不自由の知識だけではなくなってきています。それは、ATやICTを中心とした仕事をしてきたからだと思っています。

教育新聞の記事でも氏間氏が障害種別の専門性について危惧するような記事を載せていました。

特別支援教育になる事で、子ども一人一人のニーズに合わせる専門性が心配されるのでしょう。

それがともすると、野口さんの指摘する「二項対立」になっていますのではという思いです。

しかし、そこにばかり目を向けてしまうと次へのステージに進まない。

検討会報告では、「インクルーシブな学校運営モデルの創設」という提案があり、特別支援学校と小中高等学校との一体的な運営のモデルについて提案されています。

これもいろいろな面で心配もあるでしょう。

人によっては、やっぱり特別支援学校は無くならないんだという指摘かもしれません。

野口さんはFacebookで

「周囲の子どもたちへの理解啓発」について。
一歩間違えると、障害に対する偏見や間違った合理的配慮の理解を植え付けてしまう。また、本人と事前に合意形成せずに、勝手に本人のいない場所でよかれと思って本人のことを説明する、ということが起こりうる。

ということを書いていました。

まだまだ、日本は多様性についての理解が進んでいないと思います。

その1つとして、「いろんなひとがいる」という経験が限られていた。

最適な学びは、同質の人が揃っていることであるという考えがまだあるでしょう。

もちろん、進学校といわれるシステムはそのような側面を持っています。

しかし、本当にそれが最適な学びとなるのかは別の気がするのです。

今は、さまざまな方法で知識を得られるようになっています。

AIが作文さえ作ってしまう。

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そんなときに、覚えるだけの知識ではなく、判断力だったり、思考力だったり、応用力だったりするAIではなかなかできない力って、等質な環境よりも、さまざまな人がいた方が身につくと思います。

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この報告は、あくまで報告。もちろん文部科学省はこの報告を元に施策を進めていくでしょうが、実際に動くのは学校現場です。

これから学校がどう変わっていくかは私たち一人一人がどう関わっていくかにかかっているのではと思います。

コメント

  1. 長友絵美 より:

    県立高校に通う発達障害(精神保健福祉手帳2級)を持つ母です。
    一昨年度、合理的配慮なく留年、昨年度は合理的配慮をしていただき、今年度2年生になったものの教育相談部長、人権教育担当、エリアコーディネーターの異動があり、また合理的配慮なく、留年になりました。
    本当、現場の教員の対応、合理的配慮の理解のなさに困っています。
    二次的障害も出ており、最後には「家庭環境が悪い」と言われて、学校のことは学校の問題と話すと「すべて学校のせいにされても困る」と言われ教頭は「管理不足で申し訳ない」と謝るだけです。
    合理的配慮への理解のなさにインクルーシブ教育への理解がまだまだ進んでいない、合理的配慮が義務化されたこともご存知ないことにびっくりです。

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