【文部科学省】教育課程部会 教育課程企画特別部会(第13回)に対する野口さんの報告を読んで

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先日の9月19日に文部科学省で教育課程部会 教育課程企画特別部会(第13回)が開かれました。

教育課程部会 教育課程企画特別部会(第13回)の開催について:文部科学省

この会議の委員である野口晃菜さんが報告をSNSでされています。

とても大切なことが沢山あるので、勝手ながら転載させていただきます。

【速報・次期学習指導要領に向けた「論点整理(案)」ぜひご一読を!】
昨日教育課程企画特別部会(第13回)が開催されました!
メインストリームの通常の教育において「多様性の包摂」が方針として示されたのは初めてのことで、大きな一歩だと思っています。この方針を踏まえて、今後ワーキンググループに分かれて具体的に検討を進めます。
私は以下発言しました。
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・「多様性の包摂」が通常の教育において方針として示されたのははじめてかと思う。共生社会の実現に向けて、非常に大きな一歩である。
これまではメインストリームの通常の教育に追加する形で多様な子どものニーズに対応しようとしてきた。
しかし、今回の論定整理案は、大元である通常の教育そのものがより多様性を包摂する、インクルーシブなものに変わっていかなければならないという強いメッセージが示されている。
これは、障害、外国ルーツ、性的マイノリティなどマイノリティ性のある子どもはもちろん、子どもたちはそもそも誰もが多様であるということを前提とした学校づくりを私たちは目指していく、ということ。
・この方向性は組織や体制のあり方にも影響してくるかと思う。
つまり、文科省でいえば、多様性への対応は特別支援教育課などの担当の部署がやったらいい、ということではなく、すべての部署の土台、OSとして多様性の包摂の視点が必要であるということ。
教育委員会でいえば、特別支援教育担当の指導主事がやったら良い、というより、すべての指導主事の土台に多様性の包摂があるということ。
学校で言うと、特別支援学級や日本語指導担当者、不登校支援担当者を付け足して、その人たちに任せれば良いと言うことではなく、すべての学級の土台に多様性の包摂があるということ。
・今後、総則・評価WGはもちろん、各教科等のWGにおいてどう多様性の包摂をしていくのか、ご議論いただきたい。
例えば、特定分野に特異な才能のある児童生徒WG、不登校WG、特別支援WGのみで多様性の包摂を議論するのでは、これまで通りになってしまう。
目指すべき資質能力を、目の前の子供達の多様性に合わせてどう教えていったらよいのか。すべての先生方が自分ごととして考えられるような指導要領にしていきたい。
・そのために現行の指導体制や支援体制などは果たして適切なのか、改めて検討する必要がある。荒瀬委員から指摘があったように、考える余地、余白がないと難しい。
・一点、「多様性の包摂」が本当にエクイティで良いのか?は正直迷いがある。
多様性の包摂の英語は本来インクルージョン、である。おそらくインクルージョンやインクルーシブという言葉が障害のみのイメージが強いため、今回エクイティとあえてしたと推察しているが、エクイティ(公正)はインクルージョンを実現する上で必須ではあるが、=でははない。エクイティを通してインクルージョンを目指している、ということを共通認識しておきたい。
・秋田委員から発言があったように、子どもにも今回の指導要領改訂の方向性、伝えていきたい。ぜひ検討していきたい。
・また、奈須委員から発言があったように、私もサキドリ研究校に関わりたい。先生方と共に新たな指導要領の方向性を実践を通して検討していきたい。
・これからさらに具体の議論を進めていくところだが、一旦の区切りかと思う。
ここまでたくさんの意見をくださったり、先駆的に多様性を包摂する実践をしてくださっている先生方、ご意見聞かせてくださったマイノリティ当事者やご家族、委員の皆様、事務局のみなさまに感謝したい。ありがとうございました。
資料はこちら⇒https://mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/101/siryo/mext_00022.html
画像は「資料1」5ページ目と6ページ目

 

ここで大切なのは、限局した「特別支援教育」という枠だけで考えていないという事です。

これまでだと、どうしても特別支援教育のことや障害のある子どものことはその専門家で考えるとか、関係者が解決することだとなってしまうのですが、文部科学省が示した

多様性の包摂

は、そう言う枠組みではなくすべての子どもの置かれている環境において考えるようになったという事です。

私たちの社会は、均一ではありません。

もしかするとそう思い込んでいたのかもしれませんが、そんな事はなかったはず。

それはこちらや

【過去記事より】「ふつう」ってなんでしょう?
(「アトリエふにぽ」より)はじめに今回はこちらの過去記事より自分の子どものころでいうと、「ふつうにしていなさい」なんて言葉はよく使われていたように思います。そして、今の小学校や中学校でも「ふつう」にしていることは重要だと思われているかもしれ...

こちら

【読書ノート】平均思考は捨てなさい
この元記事はこちら1940年代頃のアメリカ空軍の戦闘機で操作ミスが多く発生したということが問題になったそうです。当時の戦闘機は平均的な男性パイロットの体型を基準としてコックピットを作っていたとのこと。しかし、上記のような問題が発生したためあ...

を見れば分かること。

でもやっぱり、これまでのやり方を変えられない人も多いでしょうね。

その時に大切なのは、子どもたちがどう思っているか、どう感じているかを考えられる視点かなって思います。

野口さんも書いていたように、これからはより具体的な検討に入ると思います。

ひるがえって、特別支援学校の教育もまだまだ課題もあるでしょう。

聞いたところによると、知的障害の教科のあり方についてもだいぶ見直しが入るらしいとのこと。

今後も検討会議を注視していきたいと思います。

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