【転載】VOCAを使えば選択できているのだろうか?

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はじめに

先日のこちらに記事を書いたように

【転載】過剰な選択肢を軽減する4つの方法(シーナアイエンガーのTEDの講演より)
2019年8月に紹介したこの記事ですが光明養護(現在の光明学園)時代の保護者からFacebookへの掲載の許諾依頼がありました。お子さんには重度の障害がありますが、お母様がとても勉強熱心で、彼にとって適切な環境を構築したいと卒業後もさまざま...

kintaのブログから記事を転載します。

いつもいろいろなことを教えてくださる福島さんからこちらのブログの記事を紹介してもらいました。

スイッチあるある

パスワード認証

「お母さん」というメッセージを入れたVOCAを子どもに与えたが、子どもが何回も押すので、うるさくなってスイッチを取り上げてしまうという事例を紹介しています。

そこにあるのは、子ども自身の視点ではなく、大人から見て

 

「支援者の思い通りの意思表示をする」

 

ということを中心に活動を作っていることの問題を指摘しています。

これを読みながら思いだしたのは、その昔のある同僚の行動。

担当するAさんはとても上手にトーキングエイドを操り、お話をします。

ただし、いろいろと場面にそぐわない事も話してしまうので、彼の担任は「うるさいから」とトーキングエイドを使えないように車いすの後ろに回してしまうシーンがありました。

そうすれば、もちろんその場は静かになります。

でもこれって人権侵害じゃないでしょうか。

当時の私は、それを指摘することもできなかったのですから同罪です。

自分にとっての黒歴史です。

 

これらにある

 

自由に意思を伝える

 

ということはとても難しい。

 

さて、そういった意思を表出するということでいうと、私にとって学びの原点は中邑賢龍さんのAAC入門です。

AAC入門

[AAC入門] - atacLab SHOP
障害のある人の学び・働き・暮らしを支援する AAC(拡大代替コミュニケーション),AT(支援技術),特別支援教育 に関連する書籍を出版・販売しています。 また,読み書きに困難が疑われる小・中学生の評価キット「 URAWSS(ウラウス)],「...

この本に書かれている内容で、よく憶えているのはプールに行くエピソードシーン。

学校の行事としてプールに行く際にどこに行くかの見通しを持たせる場面設定とともに、どこに移動するかと伝えたり、車いすからおりる際に,ベルトのバックルを触って「車いすから降りる」事を伝えるなど、節目節目に本人の意思を確認していくことの重要性を示唆しています。

さて、振り返って私たちの学校での子どもたちへのアプローチでそのようなていねいな関わり方をしているでしょうか?

 

時間割で決まっているから

 

年間行事予定で決まっているから

 

保護者にこの子はプールが好きだからぜひ入れてくださいと言われているから

 

教員の手数が足らないので、,一人一人に付き合っていく余裕が無いから

 

そんなさまざまな理由から、プールに入ることは当然で

 

「すき」「きらい」

 

で、入る事をやめてはいけない。

 

ということがあるような気がします。

しかし、子どもの教育において、その意思決定を示す活動は、その後に通じるとても重要な教育活動になるのではないか、日常的にそういった事が行われていないとすれば、ただ単に教員からのコントロールを受け入れるだけの子どもが生まれるのでないかと考えます。

 

さて、では自己選択、自己決定をする際にどのような聞き方をすれば良いのでしょうか?

その一つのヒントが中邑賢龍さんの動画にあります。

以前ご紹介したこちらの動画です。

ATACLABOのyoutube動画より「支援者として必要なコミュニケーションの基礎知識」

いつもお世話になっている福島さんのブログで中邑さんの新しい動画が出ているとの情報をもらいました。

【必見】支援者として必要なコミュニケーションの基礎知識...を語るYouTube動画 : Sam's e-AT Lab
2019年4月16日のブログ【必見】支援技術とは...を語るYouTube動画、2019年5月1日のブログ【必見】AACとは...を語るYouTube動画、2019年5月30日のブログ【必見】障害の理解...を語るYouTube動画で紹介し...

今回は特に障がいのある人とのコミュニケーションということに限定していない内容です。

しかし、そうでありながら実は障害のある人とのコミュニケーションを成立させるために、気をつけなければならない心理学的なアプローチやカウンセリングの技法について分かりやすく解説して下さっています。

詳しくは、当該の動画を見てもらう方が一番だと思いますが、私がこの動画を見て感じるのは、自分が人とのやりとりをすることが、とても苦手だった事が振りかえられれると言うことです。

比較的、身近は人の会話はわりと成立しているのですが、少し距離を置く人にはけっこう上手に会話できません。

それの大きな要因は、お互いの言葉のキャッチボールが上手にできていないからだろうと感じます。

中邑さんが言うように、相手の気持ちを汲みとって話をすることが十分にできていないのだなぁと思います。

まあ、それって家族であっても同じですから、どんな状況でも気をつけなければならないのでしょうけど、「わたしわたし」というように、自分の考えだけを相手に押しつけても何もならないということを良く考えなければなりませんね。

動画の最後に中邑さんが

コミュニケーションには技術が必要(テクニックとテクノロジー)

と書いていました。

自分の講演などでもよく使わせてもらっている言葉です。

再度、学び直してみたいですね。

当該動画はこちらになります。

ここでは、カウンセリングの技法を紹介しながら相手からどのように自分の意思を引き出すかという基本的な考え方を紹介しています。

私たちはとかく支援機器を使えば良いというような間違えた考えに陥る危険性があります。しかし、そこに至るまでには本人をどう理解するか、そして関係性をどのように構築するかということなしにはコミュニケーションは成立しない。

そんな事を教えてもらえる貴重な動画です。

ただ、やはりAAC入門は読んでほしい。

動画もとても大切ですが、じっくり考えるためには本はとても有効な情報源だと思っています。

転載元はこちら

VOCAを使えば選択できているのだろうか?
いつもいろいろなことを教えてくださる福島さんからこちらのブログの記事を紹介してもらいました。スイッチあるある「お母さん」というメッセージを入れたVOCAを子どもに与えたが、子どもが何回も押すので、うるさくなってスイッチを取り上げてしまうとい

選択シリーズは明日にでもまとめて掲載します。

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