ケンブリッジ大学の研究その後、「タイポグリセミア現象」と言うようです

この記事は約2分で読めます。

前のブログで紹介したこの情報ですが、どうも怪しい情報ではなかったようです。

読字障害の疑似体験素材は根拠のないケンブリッジ大学の研究だそうです。
私は、研究会ではよく疑似体験をします。これは、困難がある子供たちをよく理解してもらうためには自分で困難さを実感してもらわないと伝わらないと感じるから。そのときにこの、「ケンブリッジ大学の研究」という文章を使わせてもらうことがあります。最初に

というのは昨日、国立成育医療研究センターの小枝達也副院長の講演でこちらの情報を教えてもらいました。

”視覚と味覚が試される”キャンペーン広告がデザイン賞受賞!「ぜったいに ばなれい」どやらきのリニュアール!
株式会社 中尾清月堂のプレスリリース(2018年7月30日 09時00分)”視覚と味覚が試される”キャンペーン広告がデザイン賞受賞!「ぜったいに ばなれい」どやらきのリニュアール!

この中で「タイポグリセミア現象」というのはこちらのこと。

Typoglycemiaとは (タイポグリセミアとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
この記事は第355回のオススメ記事に選ばれしまた! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 Typoglycemiaとは、単語を構成する文字を並べ替えても、最初と最...

なるほど。

小枝先生がおっしゃるには、dyslexiaの人は、文字を固まり(チャンク)で読む事が難しいため、こういった語順が間違えている文章をだけでなく、通常の文字であっても読む事に困難さがあり、1文字1文字読んでしまうとのこと。

逆に、私たちだとこのいい加減な語順であっても頭の中の言葉のデータベースで自動的に文字を処理して正しく(間違えて?)読む事が出来るそうです。

文字を読むということは、そうした文字や言葉のデータベースと書かれている文字との照合作業を自動化しているので、「読んでいるようで読んでない」とおっしゃっていました。

よく考えると、私の英語が苦手なのもそんな感じです。

頭の中に英語のデータベースが十分でない感じがします。

講演の中では、本の読み聞かせというのはとても重要だそうで、日本に暮らす外国にルーツのある子どもが話し言葉は上手に使えるのに学習言語がうまく使えないのは子どもの時の日本語の本の読み聞かせが少ないためだという話をしていました。

いわゆる語彙ですね。

そういうものが学びにとって大切であるとすると、本を読むまたは聞くことはとても大切だと思いました。

 

ちなみに、小枝先生はdyslexiaの子どもも読みの力は高められるそうで、そういった練習をする事をすすめていました。

もちろん、健常の子どもと同じにはならないですが、それまですごくたいへんだった読みが少しでも改善することで意欲が育ったり、出来ることが増えることで本を読むことに関心を向けたりする例もあると紹介していました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました